
子どもがChatGPTやGeminiなどの生成AIを使い始めると、「安全に使えているのか」「保護者として何ができるのか」と気になる方もいるでしょう。
こども家庭庁の「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査(速報)」によると、インターネットを利用する子どものうち、生成AIを使っていると回答した割合は高校生で46.2%、中学生で30.8%、小学生(10歳以上)で8.6%でした。
【参考情報】
こども家庭庁|令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)
この記事では、子どもの生成AI利用を見守るために、保護者が確認したいポイントを紹介します。
※本記事は2026年10月時点の情報を基に作成しています。
AIサービスの年齢制限を確認する
AIサービスの年齢条件はサービスによって異なり、保護者の許可や管理設定が必要なこともあります。子どもが使うサービスの利用規約と、保護者向けの公式案内を確認しましょう。
たとえばChatGPTは13歳以上が対象で、18歳未満は保護者の許可が必要です。Claudeは18歳以上を対象としています。Geminiは、保護者がGoogleファミリーリンクで管理対象アカウントのアクセスを有効にすれば、13歳未満でも利用を許可できる場合があります。ただし、お住まいの国や地域、機能によって利用できないことがあります。
各サービスの条件は変更されることがあるため、利用前に公式情報を確認してください。
【参考情報】
ChatGPT(OpenAI)|利用規約
Claude(Anthropic)|Consumer Terms of Service
Gemini(Google)|お子様による Gemini アプリの利用をサポートする
年齢制限が正しく適用されるよう、AIサービスやデバイスに登録されている生年月日が正しいかも確認しましょう。年齢条件を回避するために、誤った生年月日を登録するのは避けてください。
スマホのペアレンタルコントロールで、AIアプリの使い方を管理する
スマホのペアレンタルコントロールは、AIアプリの利用時間を制限したり、特定のアプリを使えないようにしたりできます。
iPhone・iPadの場合
iPhoneやiPadでは、「ファミリー共有」と「スクリーンタイム」を使って子どもの利用を見守れます。保護者との共有アカウントではなく、子ども本人のApple Accountを用意し、保護者が管理するファミリー共有グループに追加していることを確認してください。
使える時間を決めたい場合
「アプリ使用時間の制限」では、制限するアプリやカテゴリを選び、1日に使える時間の上限が設定できます。夜間など、決まった時間帯にアプリの利用を制限したい場合は、「休止時間」を設定します。休止時間中も使えるアプリは、別途指定できます。
Webサイトを承認制にしたい場合
子どもが許可していないWebサイトを開こうとしたときに、保護者の承認を求めるよう設定できます。「閲覧のリクエスト」を使うには、「許可されたWebサイトのみ」に設定します。子どもからのリクエストは、保護者が承認または却下できます。
※「閲覧のリクエスト」は、スクリーンタイムをアップグレードした後、iOS 27、iPadOS 27、macOS 27のSafariおよび対応ブラウザアプリで利用できます。
【参考情報】
Apple|ペアレンタルコントロールを設定してお子様のiPhoneやiPadを管理する
Android・Chromebookの場合
Googleファミリーリンクでは、アプリごとの利用時間や利用可否、アプリの権限を管理できます。ただし、設定の種類によって対象となる端末や適用範囲が異なります。
使える時間を決めたい場合
アプリごとに、1日に使える時間の上限を設定できます。この機能はAndroid 7以降の端末が対象です。
利用できるアプリを制限したい場合
Google Playのアプリをブロックすると、そのアプリは子どものAndroid端末とChromebookで利用できなくなります。
アプリの権限を管理したい場合
アプリごとに、端末の機能や情報へのアクセス権限をオン・オフできます。権限は端末ごとに設定するため、子どもが複数の端末を使っている場合は、それぞれで設定してください。権限をオフにすると、一部のアプリが正常に動作しないことがあります。
【参考情報】
Google|お子様が利用する Google Play のアプリを管理する
Google|お子様が利用するアプリの権限を管理する
AIサービスの保護者向け設定で、子どもが使える機能を管理する
AIサービスも保護者による管理機能を開発しています。たとえばChatGPTはペアレンタルコントロール機能を使えば、次のような項目を管理できます。
- 画像作成機能を使えるようにするか
- 過去の会話を元に受け答えをパーソナライズさせてよいか
- AIとの会話の履歴をAIの改善に利用してよいか
この機能を利用した際でも、保護者は子どもの会話や履歴を見られません。子どもの身の安全に関わる深刻な心配が見つかったときなどに通知が届きますが、危ないやり取りのすべてで届くわけではありません。
AIサービスの機能や設定は日々変化しています。最新の保護者向け機能については、各サービスの公式サイトをご確認ください。
【参考情報】
OpenAI|ChatGPTのペアレンタルコントロール
家庭のルールを子どもと決める
AIに何を入力するか、回答をどう受け止めるかを、子ども自身が考えられるようにすることが大切です。どのようにAIを利用するかは、家庭のルールとして子どもと話し合ってみましょう。
以下は、AIの使い方についてルールに入れておきたい項目の例です。
AIの利用目的を話し合う
AIをどのような場面で使うか、子どもと一緒に考えましょう。たとえば、調べものの観点を整理したり、作文のテーマを考えるヒントを得たりする使い方があります。
文部科学省のガイドライン(Ver.2.0)は、学校で生成AIを利活用する際の基本的な考え方や留意点を示しています。家庭でも、AIの回答をそのまま使うのではなく、考えを広げたり学習内容を理解したりする補助として使うよう、話し合ってみましょう。
【参考情報】
文部科学省|初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)
宿題でのAIとの付き合い方について詳しくは、次の記事も参考にしてください。
【関連記事】
TrendLife|子どもの思考力はAIで低下するのか?家庭で気をつけたいこととは
AIに入力しない情報を決める
AIサービスに入力した内容は、サービスの提供元に送信されます。サービスや設定によっては、モデルの改善などに利用されることもあります。会話履歴の保存期間や削除方法もサービスによって異なるため、利用前に設定やプライバシーに関する説明を確認しましょう。
次のような情報は、AIに入力しないよう家庭でルールを決めておきましょう。
会話をAIモデルの改善に利用させない設定については、次の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】
TrendLife|生成AIに個人情報を入力して大丈夫?リスクと学習させない設定まとめ
AIの回答を別の情報源で確認する
AIの回答には、誤りや偏りが含まれることがあります。学校の課題や調べものにAIを使うときは、回答をそのまま信じたり使ったりせず、教科書や公的機関のWebサイトなど、別の資料でも確認するようルールを決めましょう。
子どもや友だちの写真に気をつける
AIの普及にともなって、今まで以上に子どもが写った画像には注意が必要になっています。警察庁によると、生成AIなどを悪用して子どもの性的な画像が作られた事案は、警察が把握した件数で2025年(令和7年)に114件ありました。このうち24件で、生成AIが使われていたことが確認されています。
【参考情報】
警察庁|令和7年における少年非行及び子供の性被害の状況について
悩みを相談できる人や窓口を、子どもに伝えておく
AIは、悩みごとの相談相手として使われることもあり、AIとの会話は、人と話しているように感じられることがあります。Googleは、Geminiが人ではなく道具なのだと理解できるよう、保護者がサポートすることが大切だとしています。深刻な悩みは人に相談するべきだということを、子どもに伝えておきましょう。
【参考情報】
Google|お子様による Gemini アプリの利用をサポートする
周囲の人に話しにくい場合は、相談窓口を活用しましょう。文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」(0120-0-78310)は、夜間や休日もつながります。保護者が相談できる窓口も、文部科学省のサイトで紹介されています。
【参考情報】
文部科学省|子供のSOSの相談窓口
設定と家庭のルールで、子どものAI利用を見守りましょう
スマホとAIサービスの設定では、使える時間や機能を家庭の方針に合わせて決められます。あわせて、入力しない情報や答えの確かめ方を、子どもと話し合って家庭のルールにしておきましょう。
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