個人情報/プライバシー

生成AIに個人情報を入力して大丈夫?リスクと学習させない設定まとめ

生成AIに個人情報を入力する直前、クレジット明細・健康診断メモ・子どもの宿題プリントを前にスマートフォンの入力欄で指を止める手元

家族の健康診断の結果、子どもの宿題の解答、クレジットカードの明細など、これらの情報を生成AIに何気なく入力したことがあるかもしれません。

本記事では、生成AIに入力した情報のリスクや、入力しない方がいい情報の種類、実際に生成AIサービスを利用する際に個人情報を守るための設定方法などについて解説します。

AIに個人情報を入力するリスク

生成AIはどんな相談にも乗ってくれる一方で、「これは生成AIに入力しても大丈夫な情報だったかな・・・?」と後から不安になったことはありませんか。
生成AIに個人情報やプライバシーに関する情報を入力することには、下記のリスクがあることを覚えておきましょう。

入力した情報がサーバに履歴として保存され、第三者に漏えいするおそれがある

不正利用の監視やサービスの品質改善のために、ユーザがAIサービスに入力した情報がサービス提供者のサーバに一定期間保存されます。

サーバへの不正アクセスなどで、これらの情報が第三者に漏えいするリスクもゼロではありません。

入力した情報が学習データに使われる

生成AIサービスの一部のプランでは、ユーザが入力した情報がAIモデルを改善するための学習データに使われることがあります。(特に無料プランでそのような傾向があります。)

学習データに取り込まれると、次のような影響が広がります。

  • 別のユーザへの回答に活用される可能性
    AIは学習した内容を「知識」として保持するため、まったく別のユーザの質問への回答に、他人が入力した情報が含まれてしまうことがあります。
    特に固有名詞・電話番号・特徴的な文章は再現されやすいことが、セキュリティ研究で指摘されています。
  • 後から削除するのが技術的に困難
    一度学習に使われた情報は、AIモデル本体に組み込まれます。さらに、派生モデルや追加学習にも情報が引き継がれるため、影響範囲を後から把握するのはさらに難しくなります。
    結果的に、一度学習に使われた情報を削除するのがとても難しくなります。

こうしたリスクを受けて、社員による生成 AIの入力を業務ルールで制限する動きが、国内外の企業で広がっています。

生成AIに入力しても影響が少ない情報・入力しない方がいい情報

前述のリスクを踏まえて、家庭で生成AIを使うときの実用的な目安をまとめます。

入力しても影響が少ない情報

個人を特定できない、公開情報や一般化された内容です。そのまま入力してもリスクは小さく、生成AIを気軽に活用できます。

  • 一般的な質問
    料理のレシピ、観光地の説明、歴史的な事実など
  • 公開されている情報
    公式サイトの内容、公開済みの記事の要約など
  • 本人が特定できない形にぼかした相談
    「40代の家族が肩こりに悩んでいるとき、一般的な対策は」など

入力しない方がいい情報

入力すると、あなた自身や家族のプライバシー・お金・安全に影響が出る可能性のある情報です。以下は基本的に生成AIには入力しないようにしましょう。

  • あなた自身を特定できる情報
    氏名、住所、電話番号、メールアドレス、マイナンバー、運転免許証番号など
  • 金融・認証に関わる情報
    クレジットカード番号、銀行口座番号、暗証番号、パスワード、ワンタイムパスワードなど
  • お子さんの学校関連情報
    学校名、クラス、学年、写真、スケジュールなど
  • 家族や知人の個人情報
  • 位置情報がわかるデータ
    GPSデータ、位置情報付きの写真、日常の行動範囲がわかる情報など

学習させない・履歴を残さない設定の見直し方

「生成AIツールに学習させないこと」を考えるとき、主要なサービスに共通して確認できる設定があります。それぞれ役割が違うので、順に見ていきましょう。

学習データに使わせない設定

入力した内容が、AIモデルの改善(再学習)のデータに使われないようにする設定です。「学習に使わない」「オプトアウトする」といった表現で見つかることが多いです。

無料プランや標準プランは、そのまま使っていると学習対象になっていることがあるため、まずここを確認するのがおすすめです。

チャット履歴のオフ

これまでのやり取りをサーバに保存しない設定です。多くのサービスでは、履歴をオフにすると学習にも使われない仕組みになっているため、プライバシーを重視するなら履歴オフもあわせて設定するのがおすすめです

ただし、あとから会話を見返せなくなる点は理解した上で、使うタイミングを選びましょう。

データ削除のリクエスト

過去に入力した内容の削除を、サービス側に申請できる仕組みです。「あのとき入力した個人情報が気になる…」というときの応急の対処になります。

完全な削除は保証されない場合もありますが、まずできる対応として覚えておくと安心です。

連携アプリの権限管理

生成AIサービスをカレンダー・メール・SNSなど他のサービスと接続している場合、生成AIサービスがそれらにアクセスできる範囲(読み込み・書き込みの権限)を確認しましょう。

使っていない連携は解除しておくと、思わぬ情報漏えいを減らせます。

「Kaleida™ (カレイダ)」のプライバシーシールド

学習データに使わせない設定などは、あくまで運営会社との「約束」です。設定をオンにしても、入力した情報は必ず一度サーバを経由するため、システムトラブルなどによって情報が漏れる可能性をゼロにすることはできません。

トレンドマイクロのファミリーAI「Kaleida」のプライバシーシールドは、あなたのメッセージがAIモデルに届く前に、すべての個人情報を取り除き、匿名化された質問だけを送信する仕組みです。

名前、連絡先、誕生日、固有の識別情報などは、AIモデルに届く前にすべてマスクされます。
そのため、どのAIモデルも、あなたが誰なのかを知ることはありません。

Kaleidaについて詳しくは、こちらをご確認ください。

今日から家族で対策を始めましょう

お子さんや高齢のご家族にも、入力を避けたい情報(病歴・住所・口座など)を伝えておきましょう。「何を入力しない方がいいか」を家族で共有することが、AIと安全に付き合う第一歩です。

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